訪問看護のススメ

私が訪問看護サービスを受けはじめてから、6年以上の月日が流れました。最初はこれほど長く続くとは思いませんでした。

訪問看護とは、外来患者の生活を手助けする福祉サービスです。

どのようなことをしてくれるのか、もう少し具体的に書いてみます。

訪問看護のサービス内容は、患者さんによって実に多岐にわたります。雑談をするだけの場合もあれば、看護師さんといっしょに買いものや散歩をする人もいます。

私の場合は、主に病気の経過報告です。これはたとえば、「幻聴の回数が減りました」とか「新しい薬が効いています」などです。

訪問看護で話したことは、看護師さんがカルテに挟み、申し送りのときに病院の看護師さんに伝えてくれますし、主治医も診察の前にサッと目を通してくださるようです。

ほかに薬の管理や、自立支援や障害年金などの福祉サービスの更新日を知らせてくれるときもあります。

ここまでに書いた内容は、あくまでもサービス内容の氷山の一角です。看護師さんは、看護のプロとして全力で患者を助けてくれます。

訪問看護を受ける際には、利用料金が発生します。しかし、これは自立支援、医療費受給者証、健康保険証の提示により、実質無料になります。毎回必ず提示する書類は、自立支援と医療費受給者証です。健康保険証は初回と変更時に見せればオーケーです。

今、この記事をご覧くださり、訪問看護サービスの利用をご検討なさる方は、ぜひ一度、通っている病院や最寄りの保健所などにご相談なさってください。

訪問看護師さんに来ていただくにあたり、お茶出しや部屋の掃除などの気づかいは、看護師さんいわく「必要ない」そうです。これは看護師さんが「患者さんのありのままの様子を見たいから」だと思います。でも私は、念のため簡単に部屋の掃除をするのですけれどね。雨の日は看護師さんがみえたときにフェイスタオルの一枚を差し出すとよいとも思います。ただし、このような「気づかい」に患者さんの無理は禁物です。できる範疇で、できることだけをすればよいと思います。

最後に重要な話をひとつ。あくまでも統合失調症の患者さんの話にはなりますが、薬物療法だけの治療より、薬物療法訪問看護デイケア通所などの福祉サービスを併用したほうが、病気の再発率が低下するようです。前もって「統合失調症の患者さんの話」とは書いたものの、私が思うにうつや双極性障害など他の精神疾患を抱えている方にも同じことが言えるのではないか、と思います。

精神科からご退院なさったばかりねか方や、情緒不安定な方、薬の管理が難しい方などなど、ぜひご検討ください。